2015年12月07日

保育士問題

 保育士が不足しているという問題を解決するために、厚労省が「資格のない人でも保育士として働ける」という制度を提案したそうです。
 さほどこの業界に詳しい訳ではありませんが、保育士が重労働かつ低賃金で、そのために定着率が低く、希望者が減っている、という事くらいは知っています。
 それを考えれば、この厚労省案が極めて見当違いである、という事くらいはちょっと考えれば分かります。
 もっとも、保育士に限らず、他の職業においても、この「低賃金問題」は様々なところで発生しています。
 しかし、政府・財界・マスコミが「賃金を大幅に上げてこの人手不足問題を解決しよう」と主張するのは見たことがありません。
 その低賃金(および消費税をはじめとする高負担)のせいで消費が減り、経済が悪化しているという現実などには目もくれません。
 なんか、この人達は「収入の低い職業の賃金を上げるように主張すると死んでしまう病気」にでもかかっているのだろうか、とまで思えてきてしまいます。
 いずれにせよ、このような「解決案」しか出ない間は、この問題が解消される日は絶対にこないよな、と思いました。

2015年12月07日 23:28