2015年12月10日

あかつきと金星

 惑星探査機の「あかつき」が金星の周回軌道に入った、というニュースを見ました。
 惑星探査機の事はよく分かりませんが、この名前を見た時は、勝手に懐かしさを感じました。
 約35年前、自分が初めて時刻表を見た時は、東海道本線の主要各駅から九州に行く夜行列車が多数存在していました。
 東京発だと「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」「あさかぜ」、大阪(新大阪)発だと「明星」「あかつき」「彗星」があり、さらに京都発の「なは」に名古屋発の「金星」と10種類の夜行特急が九州まで行っていたのです。

 その記憶が非常に強く、いまだに、これらの名前を見ると、その寝台特急を思い出してしまいます。
 そういう事もあり、今回の「あかつき、金星に接近」という記事を見た時は、大阪と長崎・佐世保行きの夜行特急が、名古屋と西鹿児島を結ぶ夜行特急に接近した、という構図が頭に浮かんでしまいました。
 「あかつき」は7年前、「金星」に至っては33年前に廃止されたにも関わらず、反射的にそのような構図が浮かぶわけです。
 改めて、あの頃、自分がどれだけ深くかつ想いをもって時刻表を読んでいたのだな、と再認識しました。

2015年12月10日 22:30