2015年12月12日

指折り数える

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 職場に家族と相方を招待しました。
 案内したあと、職場近くの面白いメニューを出す店で一献、というスケジュールでした。
 したがって、店には事前に予約を入れました。
 予約を入れる際に、参加者を指を折って数えました。当然ながら、「父、母、姉、自分、弟、妹、妹そして相方」と数えました。これまで、自分を含めた家族で食事をするときは、常にこうやって数えていました。
 しかし、その直後に、もう弟は参加者として数える事はできない、という事に気づきました。

 しかしながら、次に人数調整を確認して店に最終的な参加者を伝える時も、やはり同じ数え方をしていました。
 なにしろ、「父、母、姉、自分、弟…」というふうに家族を数えるのは、物心がついてからずっとやっていた事です。
 というわけで、指を折る方法を変えるのは無理だ、と思いました。とはいえ、人数を不正確に伝えることもできません。
 そこで、「父、母、姉、自分、弟、妹・・・・」と数え、最後に、1を引くことにしました。傍から見れば無駄があるように見えますが、自分にとっては、こちらのほうが自然なのです。

 そうやって設定をした食事会並びに職場案内は、大変充実したものとなりました。店の食事も、皆に好評いただき、嬉しく思いました。
 これからも、家族でこうやって食事をする機会を増やさねば、と痛感しました。同時に、そのたびに、参加者を数えるときは、この「最後に1を引く」を続けるのだろうな、と思いました。
 ちなみに、その店に初めて行ったのは今年の4月でした。その時は、相方と弟と三人で行き、楽しい時間を過ごしたものでした。しかしながら、もうそれは二度とできないのだな、と改めて認識し、寂しさを感じました。

2015年12月12日 23:42