2015年12月02日

流行語大賞

 今年の流行語大賞は「爆買い」と「トリプルスリー」だったそうです。
 爆買い、というのは中国の富裕層が日本に観光旅行をした際に、大量に買い物をする行為のことです。
 実際、自分も京成電鉄の成田空港行き特急に乗った際に、中国から来られたと思われる方が炊飯ジャーの箱を持っているのを見たことがありました。あのときは、「なるほど、これが噂に聞いた」と思ったものでした。
 先日、国が運用する年金資金が投資の失敗で8兆円ほど目減りしたというニュースを見ました。それも、中国経済の減速の影響と報道されていました。
 そのような日本経済の現実を知らしめるためにも、この言葉が選ばれたのだろうか、などと思いました。

 一方、「トリプルスリー」のほうはまったくもって訳が分かりません。
 これは、野球で打率三割・本塁打30本・30盗塁の三つを達成した選手に対する称号で、長打力と走力の双方にバランスが取れている事を讃えたものです。
 今年は、福岡の柳田選手と東京の山田選手が達成し、65年ぶりの「セ・パで同じ年にトリプルスリー達成」となったそうです。
 もちろん素晴らしい記録ですし、10年前に比べると野球の情報量が100分の1以下になった自分ですら、その事を知っているほど報道はされました。
 とはいえ、これは「流行語」と言えるのでしょうか。たとえば、これがきっかけで「トリプルスリー」が野球以外のところでも使われるようになった、とでも言うなら「流行語」と言えるかもしれません。
 しかしながら、そのようは話を聞いたことはありません。
 単に野球関連で何度報道されようと、それは「流行語」とは違うのでは、と思いました。
 まあ、今回の選定にあたっては、いろいろな「圧力」があったと、発表の際に審査員が発言していました。それを加味したうえでの、この「大賞」なのだろうか、などとも思いました。

2015年12月02日 23:48