2017年08月02日

修理のほうが買い替えより安い理由

 職場の人から、自宅のパソコンのキーボードで、一部のキーが入力できなくなった、という相談を受けました。
 そこで、外付けキーボードを購入する事を助言したところ、あっさり問題が解決しました。
 相談した人は、キーボードを修理して使い続ける事を念頭に置いていたようです。
 しかしながら、修理代を考えれば、この解決策が最善であることは明白です。

 話が終わった後、最近よく聞く、「修理より買い換えのほうが安くつく」という現状を改めて思い直しました。
 直感的に見れば、この状況はおかしいように思えます。
 しかし、経済の基本を考えれば、大量生産できるパソコンや周辺機器を購入するより、専門的知識を持った人が故障の原因を分析し、それに対する適切な修理方法を決定したうえで部品を購入して修理作業を行うほうが高くなるのは、当然の事です。
 資源の問題を考えれば修理したほうがいいのですが、経済的理由により、スクラップ・アンド・ビルドが行われているわけです。
 もちろん、二つの問題を同時に解決するのが最善であるのですが、今の世の中ではそれを実現するのは難しいのが現実です。
 とはいえ、将来の事を考えれば、その「現実」を変える必要があるよな、などと、キーボード故障がきっかけで深いことを考え始めてしまいました。

2017年08月02日 22:51