2017年07月04日

ホーム要員を客に依頼?

 改札前に設置されているテレビに、「障がいのある人へのサポートのお願い」という感じの映像が流れていました。
 要は、ホーム上で困っている方、特に障がいのある方を見たら、介助してくれ、と客に呼びかけているのです。
 もちろん、駅だろうと道端だろうと、そのように困っている方を見たら助けるべきだと思います。
 しかし、それを鉄道会社が客に呼びかけるというのはどういうことなのでしょうか。
 乗客の安全を守る最大の責任者は鉄道会社です。しかしながら、これまで、鉄道会社はホーム要員を減らし続けてきました。

 かつては幕張本郷駅もホームに詰め所があり、ホーム要員が常駐していました。しかし、いつの間にか、「ただいま不在です。御用の方は駅改札までお越し下さい」という札がかけられるようになり、そのうち詰め所は閉鎖されました。
 もちろん、これは幕張本郷駅に限った事ではありません。どこでも、ホーム要員は削減され、その結果、転落事故も増えました。
 その理由はもちろん、JRが人件費を節減して利益を増やすためです。そして、事故頻発が問題になったら、他の乗客に助けるように促しているのです。
 公共交通でいちばん大切な事が安全であり、それを守るのが運営者の使命だという事を忘れていると言わざるをえません。
 このような体質では、また深刻な事故を起こす危険性は高いと強く思いました。

2017年07月04日 16:15