2017年06月02日

南船橋駅武蔵野線折返し

 西船橋から海浜幕張方面に行く用事がありました。
 南船橋で京葉線に乗り換える形になるのです。この駅は四線二面で、外側を京葉線が、内側二面を武蔵野線直通電車が使います。
 二番線に入れば、同じホームで京葉線下り電車に乗り換える事ができます。ところが、電車は三番ホームに入るとのアナウンスがありました。

 続いて、「次の快速との接続時間は3分です。急いで乗り換えると事故が起きる可能性がありますので、次の各駅停車の利用も検討して下さい」というアナウンスが流れました。
 二番煎に入れば、こんなアナウンスは必要ありません。折返し電車なのだから、まず二番線に入って客を降ろし、引き込み線から三番線に移動すればいいのに、と不可解に思いました。
 その謎は、駅に着いてわかりました。二番線と三番線の先を見ると、砂利で埋もれています。要は、引込線が無いのです。しかし、砂利の向こうには路盤があります。そこに線路を敷けば、二番線で客を降ろしたあと、三番線に移動する、というんは十分可能な設計になっていました。

 つまり、場所はあるのに、工事に経費がかかる、という理由で、このような不便な乗換を乗客に強いているわけです。
 あのようなアナウンスがあった、という事は、過去にトラブルもあったのでしょう。
 国鉄時代だったら、間違いなく、引込線工事を完了させ、折返しができるようになっていたでしょう。しかし、「民営化」により、「乗客が不便な思いをしても、競合に流れる可能性はない。ならば、工事代を節約して不便な乗り継ぎにしよう」となったと考えざるを得ません。
 改めて、「国鉄分割民営化」は利用者にとっては百害あって一利なしだったな、と思いながら、かなり長い南船橋駅の階段を昇り降りしました。

2017年06月02日 23:45