2016年12月10日

冷害と「政害」

 ひょんな事から、冷害が話題になりました。
 小中学校の社会科では、東北の農業に深刻な影響を及ぼす気象現象として、詳しく習ったものでした。
 ところが、いつの間にかこの言葉を聞かなくなりました。
 もちろん、当時習ったように、品種改良で冷害に耐える稲を作った効果があるのでしょう。
 ただ、同時に、地球温暖化で、冷害という気象現象そのものが消滅した事もあるのでは、と思いました。
 もちろん、地球温暖化は、デメリットのほうがメリットよりずっと大きいという事は十分に理解しています。とはいえ、そのようなメリットも一応存在するのだな、と思いました。
 もっとも、冷害がなくなったからといって、農家が豊かになったわけではありません。冷害と同じくらい有害な「政害」のせいで、農業は疲弊し続けています。さらに、TPP可決により、それに拍車がかかる危険性が高くなっています。
 一難去ってまた一難だな、と思いました。もちろん、「政害」の影響は農家のみならず、あらゆる職業の人に降り掛かっているわけなのですが…。

2016年12月10日 22:01