2016年10月06日

国会崩壊

 自民党の大臣たちが、仲間のパーティに出席した際、白紙の領収書を渡して、受け取った側が金額を記入していた事が国会で追求されていました。
 それに対し、大臣の一人は、「領収書作成方法は法律で規定されておらず、法律上の問題は生じない」と答弁していました。
 つまり、「法律のどこにも、『領収書は発行した側が金額をかくべき』などと書いていない」と主張しているわけです。
 領収書というのは、「○○円を受け取りました」という事を証明するものですから、お金を受け取った人が、領収書に金額を書き入れるのは当然の話です。
 もしこの大臣の答弁が通るなら、領収書が関係してくる法律に「領収書とは金額を受け取った人が、その金額を書く」に始まり、領収書として認められるための定義(=世間一般の常識)を延々と条文に書く必要が生じてしまいます。
 子供の口喧嘩で、「○○するのはおかしい」と言うと、「そんな法律いつできた?」と言い返す、という定番があります。それと同レベル、いやそれ以下の事を、内閣を構成する人々が国会で堂々と言っているわけです。
 よく「学校崩壊」という言葉を聞きますが、さしずめこれは「国会崩壊」とも言うべき現象になっているのでは、と思い呆れました。

2016年10月06日 23:38