2016年09月12日

豊洲「市場前」駅

 東京の埋立地を走る新交通システム「ゆりかもめ」が10年ほど前に有明-豊洲間を延長開業しました。
 その区間に初めて乗り、「市場前」駅に電車が止まった時は、かなりの衝撃がありました。
 駅名は「市場前」ですが、市場などどこにもありません。それどころか、駅の周辺には、空き地と道路しかないのです。
 地方ローカル線には色々乗りました。そのなかで、周囲に人家がない「秘境駅」も見たことがありましたが、人気はなくても、山や海はありました。
 そういう事もあり、「長年、色々な駅を見てきたが、ここまで『まわりに何もない駅』は初めてだ、と驚いたものでした。

 もちろん、駅名を見たときに、「将来、ここに市場ができる予定だ」という事は分かりました。
 しかし、その時点では知らなかったのですが、この広大な空き地は、東京ガスの工場跡地で、有毒物質が大量に存在し、市場にするなど到底ムリな場所だったわけでした。
 今日も、昼のTVで共産党都議団提供の市場予定地の地下写真が各局で流れていました。どう考えても、ここに食料品を大量に扱う市場を作るのはムリだと非常によく分かるものばかりでした。
 こうなると、「市場前」駅の周りのかつての空き地に造られた建物が「市場」になる日は永遠に来ないかもしれません。
 もしそれが確定したら、「市場前」駅は、どのような名前に変わるのだろうか、と思いました。

2016年09月12日 21:46