2016年08月14日

新盆と誕生プレゼント

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 今年のお盆は弟の新盆でした。
 仏教を信じているわけではないので、これまで、この「お盆」という風習はよく理解できないものでした。
 「死者の霊がこの時期だけ現世に戻ってくる」などという理由で、皆が一斉に里帰りし、大渋滞や混雑を引き起こす、という現象を、ずっと不思議に思っていました。
 もちろん、これは、弟を失って初めて迎えるお盆でも変わりはありません。
 霊魂の存在も信じていないので、弟がこの時期に戻ってくる事などありえません。これは、生前の弟も同じように考えていたと推測しています。

 しかしながら、今年になって初めて、「お盆の意義」をおぼろげながら理解することができました。
 年に一回、こうやって今は亡き人との想い出を偲ぶ時間を作るための風習なのだろうか、と思うようになりました。
 それを行っている時間は、確かに遺された人の中に、死者は「生きて」います。そういう意味での「霊魂が戻ってくる」なのだろうか、合点がいったのです。
 まあ、できれば、こんな形でそのような「理解」をしたくはなかったものですが…。
 そういう事もあり、毎日挨拶している弟の遺影に対し、今日は特別にお供え物をしました。

 ところで、今日、先月誕生日を迎えた甥に会いました。
 甥は高校受験生ですが、熱心な「ラブライバー」でもあります。
 そこで、甥の好きなキャラクターを相方に描いてもらって、先月、誕生日プレゼントとして送りました。
 甥は大変喜んでくれ、今日も相方に何度もお礼を言っていました。そして、相方が「次は、『ラブライブ!サンシャイン」の推しキャラを」と言ったら、大変嬉しそうな顔をしていました。
 小さい頃は、よく弟に連れられて特撮の映画を見に行っていたそうです。そこで受けた薫陶が現在に至っているのでしょうか。
 昨年まで、よく相方と弟と三人で飲みに行って、色々と趣味の話を楽しんだものでした。いつか、同じことを甥としたいものだ、などとその笑顔を見ながら思ったりしました。

2016年08月14日 20:30