2016年07月24日

もっともらしい風説

 ツイッターで「ポケモンGOをやっている小学生が赤信号なのに道を横断しかけて、間一髪でブレーキをかけた。近くにいた親に文句を言ったら『ポケモンGOは話題になっているのだから運転するほうが気をつけるべきだ』などという理不尽な指摘を受けた」という投稿が何万もリツイートされていました。
 率直に行って、極めて不思議に思いました。
 我が家に子どもはいません。しかし、近所に住んでいる野良猫であるニャン孫が突如走りだして道路を横切るだけで「もし車が来たら…」と不安になります。そして、言葉が理解されないことは分かっていても、「ニャン孫、急に道を飛び出してはダメですよ」と「説教」します。
 その事を考えると、自分が産んだ子どもが一歩間違えたら死んだかもしれない、といった状況で、このような他人事みたいな反応をする親が本当にいるのでしょうか。
 リツイートした数万人の人は、「自分がその親の立場だったらそんな事を言うだろうか」と想像してみたのでしょうか。
 ツイッターに限らず、ネットに掲載される「体験談」には、作り話が少なからず存在しています。まあ、これはネットに限らず、「マスコミ報道」にも言えるのですが…。
 驚くべき情報を目にしたときに「そうだったのか」と信じるのでなく、「これは事実だろうか」と自分の経験や論理思考に照らしあわせて考察するのが重要だな、と強く思いました。

2016年07月24日 21:03