2016年05月04日

19年前のこと

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 本日を持ちまして、当「つれづれの館」は開設18年を迎えました。
 これもひとえに、読んでくださっている皆様のおかげです。ありがとうございます。
 しかしながら、今日の題名は「19年前のこと」としました。もちろん、打ち間違えたわけではありません。
 この「つれづれの館」開設の1年前にあたる1997年5月4日に、自分にとって初となるウェブサイトを公開しました。

 その時は、当時、二人暮らししていた弟とサイトを作りました。
 弟は自分よりパソコンが詳しく、彼がHTMLを覚え、それを自分が教わって一緒に作りました。
 ちなみに、初めてWindows搭載のパソコンを買ったのはこの年の2月でした。
 それまで、HTML作成はもちろん、インターネットすらほとんどやった事がなかった二人が、三ヵ月後にサイトを立ち上げたわけです。
 自分ひとりだけだったら、絶対にできなかったでしょう。

 作ったサイトは、当時二人してハマッていたゲームの感想や評論が中心でした。
 ただ、自分としては単にゲームの感想を読んで欲しいからという理由だけでサイトを開設したわけではありません。
 前の年に、当時勤めていた職場の部署が閉鎖されました。
 その後に異動を命じられた部署は、その社内で最悪の所でした。
 当時、その職場はDOS機からWindowsに切り替えを行なっていたのですが、自分の部署にはワープロ専用機しかなく、Windowsの導入計画すらない、という状態でした。
 仕事もほとんどなく、たまに来る仕事も創造性の欠片もないものでした。
 一ヵ月後にはもう辞めようか、と思ったほどでした。

 しかし、弟の説得もあって思い直し、Windowsの導入期なのだから、ワード・エクセル・インターネットに習熟すれば、まともな部署に移れるだろうと考え、それらの勉強を始めました。
 サイト開設もその一環だったわけです。
 計画は功を奏し、社内での評価・立場も上がり、「最低の部署」からも脱することができました。
 そういう意味では、この1997年の5月4日というのは、自分にとって初のサイト開設記念日であるのと同時に、苦境にあった自分がその状況を打開する道を造った最初の日だった、とも言えるかもしれません。
 そんな事を考えつつ、そのサイト開設に向けてHTMLを弟と二人で習得していた19年前の事を思い出したりもしました。
 そして改めて、その時世話になったお礼を、今はなき弟に言いました。

2016年05月04日 21:08