2016年04月30日

分かりやすすぎる「トカゲの尻尾切り」

 先日発覚した、読売球団選手の野球賭博問題で、元選手が一人だけ逮捕されました。
 逮捕された容疑者は、これまで、マスコミの取材に何度も応じ、読売球団に都合の悪い話も色々語っていました。
 興味深かったのが、今朝の朝刊です。読売・朝日・毎日はいずれも一面で報じていました。そのうち、一面トップで報じたのは読売だけでした。
 新聞社は「身内」の不祥事は小さく報じる傾向があります。実際、これまで読売の記者や販売店関係者が逮捕された事がありましたが、他紙に載っても読売には載らない、という事が少なからずありました。

 にも関わらず、この事件に関しては、読売だけが、一面トップとして大きく報じたわけです。これが非常に気になりました。
 なお、千葉日報は社会面の左上だけで報じていました。
 ちなみに、現時点で賭博をやったのはこの容疑者を含めて四人います。うち一人は、かなり実績のある選手なのですが、最初の三人がバレた後もしらばっくれていいました。
 にも関わらず、週刊誌の報道でバレたあとは、「反省の度が深い」などという理由により、他の三人が「無期限資格停止」なのに対し、「一年資格停止」という軽い処分になっています。このあたりも、気になる所です。

 ちなみに容疑者となった元選手は、かなり前に違法賭博をやり、それを球団が把握していたという事が明らかになっています。
 先日のバドミントン選手の件を見れば、その時点で、「アウト」なわけです。にも関わらず、読売球団は、事実を公表せず、「もみ消し」を行いました。
 この時点で、球団に厳罰がくだらないとおかしいのでは、と思いますが、そのような動きは一切見られません。
 それらの事を考えると、この「逮捕劇」および「読売が一面トップで報道」という事の裏にあるものが、かなり露骨だと思わざるをえませんでした。

2016年04月30日 23:01