2016年05月24日

ストーカー傷害事件と見当はずれの論評

 ストーカーによる傷害事件がまた発生しました。被害者の女性は、現在でも重体との事です。なんとか快復してほしいものです。
 ところで、今回、被害者の方が芸能活動をしていました。容疑者はその「ファン」だったそうです。そして、ツイッターでブロックされたのが犯行のきっかけ、などと報じられています。
 そのせいか、この事件に関する報道で「SNSがどうこう」だの「ネット社会の闇」などと論評している人が少なからず見られます。
 しかし、これは見当はずれなのではないでしょうか。

 ネットが普及する前から、このような事件はいくらでもありました。
 芸能人・一般人問わず、昔から、このような異常な「つきまとい」を受け、被害を受けたり、命を落とした人はいくらでもいます。
 その中で、もっとも有名な事件は、ビートルズのジョン=レノンさんが殺害された事件でしょう。
 もちろん、当時はネットもSNSもありません。
 今回の件だって、ネットがなくても、発生していた可能性は十二分にあります。
 というわけで、今回、したり顔で「ネット」「SNS」と書いている人は、それだけで、信頼に値しないと評価していいのでは、と思いました。
 同時に、本当の原因である、「被害者がいくら警察に相談しても、反応が遅い」のほうを何とかしないと、このような事件はまた何度でも起きるだろうな、とも思いました。

2016年05月24日 22:42