2016年02月17日

単純化しすぎる思考回路

 たまに「文系は○○、理系は××」などと断言した言説を見ます。
 今まで、色々な人と会話してきましたが、「大学で何を専攻した」とか「大学時代の思い出」という話題以外で、「なるほど、文系(もしくは理系)だな」などと思った事は一度もありません。
 ちなみに、自分は「文系」ですが、ここ15年ほどはずっとコンピュータ関係という「理系」の仕事をしていました。
 また、最近読んで、とても印象に残った社会科学の本があったのですが、巻末にあった著者の経歴には「理学部物理学科専攻」と書いてありました。
 他にも、「文系」「理系」などの区分を越えて生きている人は山ほどいます。
 それを考えれば、これほど安易かつ無意味な「分類」はありません。
 まあ、この「文系は○○、理系は××」という言説は、「こんな事をしたり顔で主張している人の言うことなでまともに取り合う必要がない」という事が分かる、という点においてのみ、役に立つとも言えるのですが…。

2016年02月17日 22:43