2016年04月18日

冤罪で不当逮捕された人の人権

 明らかな冤罪で不当逮捕された人の話を聞く機会がありました。
 驚き呆れる事ばかりだったのですが、一番驚いたのは、その人が「容疑者」として「逮捕」されて勾留された際に、真っ先に言われたことが「これから、あなたの人権は制限されます」と言われた、という事でした。
 この時点で、逮捕された人は、無罪である可能性はあるわけです。ならば、人権を制限されるいわれはありません。
 これだけで、十二分に憲法違反なのでは、と強く思いました。
 最近になって無実である事が明白になった元プロボクサーの袴田さんをはじめ、この「人権を制限された状態」での取り調べのため、やってもいない罪を「自白」させられ、長期にわたって拘束された人は多々います。
 袴田さんに至っては、いまだにその影響で精神に疾患を抱えてしまっています。
 にも関わらず、「人権を制限」した人間には、何らお咎めはないわけです。
 この「人権後進国」ぶりを見るだけでも、日本は「先進国」を名乗る資格も能力もないな、と思わざるを得ませんでした。

2016年04月18日 23:57