2015年05月21日

「応援」いろいろ

 内閣官房がツイッターで【女性応援ブログ】朝起きるのが辛い日も作るのが億劫な日もある。それでもmomoさんが毎日早起きをしてキャラ弁を作れる理由とは?という言葉で、「キャラ弁研究家」の女性を紹介して、大不評を買いました。
 当然の話で、こんなのを真に受けられ、「貴女も、このmomoさんのように、朝起きるのが辛い日でも、作るのが億劫な日でも、ちゃんと弁当を作って」などと家族に言われたら、奥さんとしてはたまったものではないでしょう。
 いったい、これのどこが【女性応援】なのだ?と思いました。しかしながら、しばらくして、「応援」にも二種類の手法があるという事を思い出しました。

 スポーツを応援する人は、当然ながらチームが勝利すれば喜びます。そういう意味では、皆同じと言えます。しかしながら、その過程において、大きく分けて、二種類のパターンがあります。
 一つのパターンは、選手が成功すれば喜び、失敗すれば励ます、というタイプです。最近は、こちらのほうが主流になっているような気もします。
 もう一つのパターンは、失敗すると、選手や監督などを罵倒し、ひどいときには物を投げつける、というタイプです。
 かつてはこちらのほうが、多かったようで、昔の野球選手の伝記などを見ると、いろいろなひどい話が書かれています。
 それを思い出し、この「内閣官房」の応援は後者の意味なのだな、と理解しました。確かに、「期待」はしています。しかしながら、そこで求めるのは「朝起きるのが辛い日も作るのが億劫な日も弁当を作る」なわけです。
 もちろん、それができない人については言及していません。とはいえ、【女性応援ブログ】と称して、このような「見本」を出すと言うことは推して知るべしでしょう。
 最近ではかなり少数派になったように見える「罵倒型『応援』」が、今でも国家の中枢に厳然と存在していた、という事を知り、ちょっと驚きました。

2015年05月21日 22:38