2016年01月16日

一日一人の駅

 北海道で、ある駅の廃止が決まったが、その駅を唯一利用している高校生の卒業まで、廃止を猶予する、というニュースが流れました。
 それを取り上げたネットニュースの一つは、「このニュースに、諸外国のネットユーザーから『日本はすごい』という声が上がっている」などと、「愛国美談」に仕上げていました。
 しかしながら、この「決定」をしたJR北海道は運転中の特急車両が発火したのをはじめ、とんでもない事故を多発させている会社です。
 これを「日本の凄さ(?)を代表する会社」とされるのは、いかがなものだろうか、と言わざるを得ません。

 ちなみに、この話には、「撮り鉄」の人たちがその駅に押しかけ、駅を利用している高校生にポーズを要求して顰蹙を買う、という「後日談」がありました。
 しかしながら、それについての「諸外国のネットユーザーの声」を紹介したサイトはありませんでした。
 たまに、この類の「日本でちょっとした心あたたまる話があり、それを諸外国のネットユーザーが賞賛する」というニュースがあります。
 その類のニュースの品質について再認識させられた、「諸外国のネットユーザーが絶賛した駅廃止ニュース」でした。

2016年01月16日 23:51