2016年01月17日

ワードとインサートキー

 久しぶりにワード2007を使う機会がありました。
 タイプミスしてインサートキー(Insert,INSなどと書かれたキー)を押してしまいました。すると、「インサートキーが押されています。このまま上書きモードにしてもよろしいですか」という確認画面が出ました。
 そういえば、こんな機能もあったよな、と懐かしく思いました。
 そして、キャンセルを押し、モード変換を防ぐことができました。
 ところが、この機能、ワード2010からなくなりました。その結果、タッチミスでインサートキーを押してしまって本人の知らないうちに上書きモードになってしまい、「文字を挿入するつもりが前の文字が消えてしまった」「再変換ができなくなった」と驚く人が続出するようになりました。

 しかしながら、次のバージョンアップであるワード2013において、この問題は、改善されるどころか、さらなる改悪をされてしまいました。
 2010の時は、画面の下のほうに、上書きモードになると「上書」と表示されていました。そのため、「ワードがおかしい」と言われた時、そこを確認する事によって、インサートキーを押したせいかどうかは、すぐに解りました。
 ところが、2013になってその表示が消えてしまいました。また、最近出た2016でもそのままです。
 もちろん、現象を見れば原因はすぐには分かります。とはいえ、より使いにくくなったのは間違いありません。
 2007年以前の「インサートキーを押すと警告が出る」が不評だったとは思えませんし、ましてや2010、までの「上書きモードである事を画面隅に表示」が不評であるなど、ありえないと思うのですが…。
 ちなみに、自分はパソコンのワープロソフトを使い始めて24年ほどになりますが、Windowsになってからは、「上書きモード」を選択した事はありません。
 そのくらい、今のワープロにとっては意味のない機能なのです。
 にも関わらず、こんな「改悪」をくりかえし、インサートキーによる被害を増やしているというマイクロソフトの考え方は、まったくもって理解できません。

2016年01月17日 21:05