2015年11月12日

松前半島と亀田半島

 FBに、ある中学入試の問題が掲載されていました。
 それは津軽海峡線(=青函トンネル)が結んでいるのは何半島と何半島か、というもので、選択肢は4つありました。
 選択肢を見る前に、「そんなの津軽半島と渡島半島に決まってるじゃないか」と思ったのですが、そこには意外な選択肢がありました。それは、

  1. 津軽半島と亀田半島
  2. 津軽半島と松前半島
  3. 下北半島と亀田半島
  4. 下北半島と松前半島

でした。

 選択肢を見れば、答えが「津軽半島と松前半島」だという事は分かりました。そして、「そうか、渡島半島の二つにわかれている部分は、そのような名前があったのか」と初めて知りました。
 ちなみに、ウィキペディアを見たら「松前半島・亀田半島はあまり一般的な呼称ではない」という注釈がついていました。
 それでも「松前半島」だとわかったのは、「松前」と「亀田」の二択ならば、青函トンネルの出口のあたりに松前線が走っていたので、そちらに決まっている、と判断したからです。

 しかし果たしてこれを知っていることが、その中学校に入るのにふさわしい学力を身に着けている事なのだろうか、と疑問に思いました。
 何しろ、高校で鉄道研究会の会長をつとめ、その後の就職先でも、行き方の分からない場所があると、「駅すぱあと」代わりに質問されていたという程度の実績があった自分ですら、「松前半島」の存在を知らずに46年生きていたくらいなのです。
 もしかしたらこの試験問題を作成した社会科教師は重度の鉄道ファンで、一人でも「同類」を自分の学校に入れたくて、こんな問題を作ったのだろうか、などとまで思ってしまいました。
 今に始まった事ではありませんが、入試問題の質について、改めて考えさせられました。

2015年11月12日 22:03