2015年07月29日

北干住

 東京メトロの北千住駅で駅名票を交換しました。すると、「北干住」と誤記されて納品され、そのまま掲示された、という事件が発生し、ネットで話題になりました。
 そこで、どこでこんな間違いが発生したのか、考えてみました。
 とりあえず、データ入稿でない事にまず驚きました。また、そうでなくとも、前回の版下をそのまま使うのが普通ですし、そうすればこんな事件はおきません。
 ということは、これまでの業者を変えたうえで、手書き入稿したと考えるのが自然でしょう。
 業者を変えるということは、より安い見積を提示した、という事だと思われます。
 その結果、このような「大誤植」となって、交換の手間などで、余計な経費や時間をかけてしまった、というわけです。
 とはいえ、チェック体制がしっかりしていれば、納品前に修正できたでしょう。しかしながら、この「チェック」という部門は、人員削減の対象になりやすいところです。それも、今回の「事件」の要因の一つでしょう。
 経費と人件費を下げて儲けようとする、というここ数十年の方針の歪みを象徴するような事例だと思いました。

2015年07月29日 22:01