2015年07月26日

根本が間違っている高野連

 高校野球の予選で、超人的なバットさばきをした選手がいました。それをネットで見たダルビッシュ投手が絶賛したこともあり、大リーグのトップページに掲載されるほどの話題になりました。
 ちなみに、この選手についたニックネームは「ニンジャヒッター」だそうです。
 そのような高校野球史上まれに見る快挙を成し遂げた選手に対し、所属する県の高野連の対応は「注意をしました」とのことでした。
 なんでも、当該校には注意します。(中略)この暑い時期ですし、生徒のことを考えたら、なるべく早く試合を進行させなければならない。とのことです。
 この発言には心底呆れました。

 別にバットを1分ほど回そうと回さまいと、この暑い時期に参加している生徒、さらには観客にこの猛暑が悪影響をおよぼす事にはなんら変わりはありません。
 数日前も、神宮球場で予選を観戦していた人が熱中症で倒れて搬送される、という事件が起きました。もちろん、その試合で、「ニンジャヒッター」が登場した、という事はありません。
 この数十年で、夏の気温は大幅に上がっています。にも関わらず、その真っ昼間に炎天下のなか、野球をやる事が本質的に間違っているわけです。
 ところが、その、ありえない環境で野球をやる、という「根本的な間違い」は不問にし、そこで行われたちょっとした「打撃ポーズ」を「暑い時期ですし、生徒の事を考えたら」などという理由で「注意」するわけです。

 この「炎天下で野球をさせる」という異常な事を放置して、その中で一分ほどバットを回すことを「暑い時期ですし」と批判する、というのは、コントとしてはなかなか笑えます。
 しかし、それをある程度の責任と立場のある人が真顔で言っています。「高校野球の伝統」を守ることを重視しすぎて現実が見えていないわけです。
 その異常さには、この暑い盛りですが、ちょっと背筋が寒くなりました。

2015年07月26日 22:18