2015年02月12日

「珍しい」と「当たり前」

 松山から帰ってきました。
 日中は、伊予鉄の横河原線に乗ってきました。これで、伊予鉄は市内電車・郊外電車合わせて完乗したことになります。
 相方の実家の最寄り駅から市内電車に乗り、大手町で郊外電車に乗り換えました。
 この大手町駅は、現在の日本で唯一の、鉄道同士が垂直に交差する駅です。
 そのため、鉄道ファンの人にとっては貴重な撮影スポットとなっています。そのため、今日も、路面電車のホームや踏切の脇には、カメラを構えている人がいました。

 確かに、鉄道ファン的には珍しいものです。
 しかしながら、相方をはじめ、地元の人にとって、この大手町駅の光景は80年近く続いている「当たり前」の風景なわけです。
 実際、義父は、最近になって、この踏切のあたりでカメラを構えている人が現れた理由が全くもってわからず、相方がその理由を説明したとのことでした。
 それが当たり前の人にとっては、珍しがる人のほうが「珍しい」というわけです。
 まあ、どんな珍しいものでも、地元の人にとっては、そんなものでしょう。
 そんな事を思いながら、「ダイヤモンドクロス」を撮影する人を見ていました。
 余談ですが、自分は子供の頃、西宮市の阪急沿線に住んでいた事がありました。当時の阪急西宮北口駅には、「ダイヤモンドクロス」がありました。
 つまり、我が家の夫婦は、違う所で生まれ育ちながら、ともに子供の頃、ダイヤモンドクロスを見慣れていたわけです。
 こういう家庭も珍しいのだろうな、などと思いました。

2015年02月12日 23:56