2015年02月05日

道路工事の必要性

 自分が若いころ、マスコミが「年度末になると道路工事が増える。これは、予算を消化しきるのが目的の不要不急のものだ」と批判するのが、2月から3月にかけての風物詩となっていました。
 当時は、「へー、そうなんだ、お役所仕事は嫌だねえ」と、その記事を真に受けていました。
 しかし、ここ一年半ほど、道路を自転車で走る生活をしていて、その認識はかなり変わりました。
 とにかく、少なからぬ道路はボコボコです。毎日通る道のなかには、完全に穴ぼこができている箇所すらあります。
 さらに言えば、道路の周囲の樹が伸び放題で、歩道に枝が出ている事すらあります。

 今は2月ですが、これらの道が全て、あと2ヶ月で直るとは思えません。
 そう考えると、「予算を消化するために不要な工事をしている」どころか「予算がないので、必要な工事ができていない」というのが現実であることが分かります。
 あのような報道がされた頃は、まだまだ道路保守の予算が潤沢だったのでしょうか。いずれにせよ、現在はそうでないことだけは確かです。
 ならば、「昔と違い、今は年度末になってもボコボコな道路が数多く残っている」という事も報道してもらいたいものですが、残念ながら、そういうのは見たことがありません。

2015年02月05日 22:28