2015年05月29日

守られない「決まり」

 最近、ニュースやネットで新宿の悪質飲食店の話をよく見ます。
 それを見て、5月の連休に久々に新宿に飲みに行った時の事を思い出しました。
 区のほうで「客引き禁止」の条例ができたそうで、街なかではそれを繰り返しアナウンスしていました。
 ところが、路上にはその音が流れる中、大量の客引きがいました。
 しかも、あらかじめ行くつもりだった店に入ろうとしたら「あ、うちに来てくれるのですね。今席を確認します」と言ってどこかに電話し、十数秒後に「すみません。今、満席でした。でも、系列店の○○なら空いていますよ」などと言ってくるような詐欺まがいの客引きすらいました。
 しかしながら、それを「条例違反」として告発する事はできません。

 つまり、条例をつくり、スピーカーで宣伝はしていますが、実態は「ザル条例」なわけです。
 まあ、これは新宿区に限った事ではありません。我が千葉市にも「路上喫煙・ポイ捨て防止条例」があるのですが、道行く人は平然とたばこを吸いながら歩いています。
 中には、「ポイ捨て禁止」という市の案内板の前に、平然と吸い殻を捨てる輩すらいます。
 もちろん、街中に「ポイ捨て監視員」が歩きまわり、違反者は即拘束、というのは現実的には難しいですし、そんな街なか風景はちょっと怖いものがあります。
 とはいえ、もう少し、条例の実効性を担保する手段があってもいいのでは、とは思いました。

2015年05月29日 17:22