2015年04月27日

一番必要な情報が欠けている「速報」

 職場のある習志野市の市議選がありました。
 仕事などでお世話になったり関わった人が何人か立候補していたので、朝起きてすぐ、市役所サイトの開票速報を見ました。
 開票は終わって、全候補の得票数が出ていました。ところが、知っている人が当選しているかどうか分かりません。
 なぜならば、得票順に並んでおらず、しかも何位までが当選であるか、という一番重要な事がその表には記載がないからです。

 そこで、市役所のサイトを再度検索し、別のページを見て30人までが当選するという事を確認しました。
 続いて、サイトの表をエクセルにコピーしました。そこで条件付き書式で「得票数上位30位までは色をつける」「得票数で降順に並び替える」という操作をしました。
 これで、知っている候補の当落ならびに順位が分かりました。
 この、エクセルにコピーしてから当落・順位を確認する操作は3分もかかりません。
 市のサイト担当者がその操作をやれば、見た人は即座に当落が分かるのです。しかし、その3分でできる操作を怠ったために、速報サイトを見た人は「誰が当選しているか」という事が分からない状態になっていました。
 また、誰もが「サイトに記載された表をエクセルにコピーして並び替える」という事をできるわけではありません。しかも、スマホで見ている人は、データの加工がそもそもできないわけです。
 それを考えると、このサイトがいかに不親切かがわかるとしたものです。

 ちなみに、朝9時くらいに見た時は、前述した「当落も順位も分からない表のみ」で、昼休みに見たら「当落マークだけついている表に修正」、夜に帰ってから見たら「得票順に並び替えた表」が掲載されていました。
 徹夜で定期的に開票状況をアップされた現場の担当者の方のお仕事には敬意をおぼえます。ただ、このようなサイト構成並びに一覧表を設計した責任者の仕事はずさんであるとしか言いようがありません。
 ちなみに、習志野市に限らず、他の自治体の速報サイトにも「何人までが当選」の記載がない表を載せていた所がいくつかありました。
 四年にいっぺんの選挙ですから、なかなか経験も蓄積されない、というのもあるのかもしれません。
 とはいえ、もう少し「サイトを見る人が求めているもの」に配慮してもバチは当たらないのでは、と思いました。

2015年04月27日 22:12