2015年02月25日

する必要のない「反省」をうながす通信社

 大相撲春場所開催が近づいてきました。
 場所前の記者会見で、先場所終了後に審判部を批判した白鵬関の談話を、共同通信が記事にしていました。
 その審判部批判に対し、発言に対する謝罪や反省の言葉は最後までなく、消化不良の印象を残した。などと書いていました。
 共同通信の記者がどんな印象を持つかなどどうでもいい話です。そして、そんなに白鵬関が「反省」だの「謝罪」だのをすべきだと思っているのなら、該当の取り組みを分析して、「白鵬関の批判は明らかにおかしい」という写真入り記事を書けばいいだけです。

 もちろん、そんな記事、書けるわけありません。
 動画サイトで該当の取り組みを何度見ても、白鵬関の言うとおり、「子供が見ても分かる誤審」なのです。
 相撲内容は白鵬関が一方的に稀勢の里関を寄り倒しており、稀勢の里関は何一つ攻撃ができていません。
 そして、上半身が土俵の外に出た状態で小手投げを放ち、それに引っ張られて白鵬関も前のめりに倒れました。しかしながら、稀勢の里関のほうが、明らかに体が下にあります。
 したがって、白鵬関が審判部を批判するのは、本来ならば当然の事なのです。

 野球にしろサッカーにしろ、不可解な判定に対し、監督や選手が批判するのはよくある話です。
 もちろん、その不満を「審判に対する暴力・暴言もしくは試合を止める執拗な抗議」という形で発露したら重大な反則です。当然ながら退場や出場停止などの処分を受けます。
 しかしながら、試合後の会見などで、「あの判定はどう考えてもおかしい」くらいの事は、普通に言われていますし、それによる処分などもありません。
 そして、野球やサッカーにおける試合後の判定批判に対し、「反省・謝罪をすべき」などと共同通信が書いた、という話も聞いたことはありません。にも関わらず、なぜ白鵬関に限って反省や謝罪をしなければならないのでしょうか。
 記者は白鵬関に消化不良の印象が残ったそうですが、読者である自分としては、この記者に、報道能力ゼロという印象が残ってしまいました。

2015年02月25日 23:45