2015年01月23日

破綻しているマニュアルトーク

 営業の電話がきました。冒頭で、社名を早口で言ったあと、「NTT東日本の代理店」と名乗りました。
 電話の中身を判断する際、この言葉は便利です。なぜならば、この言葉を聞いた瞬間、この電話の話に乗ることは、百害あって一利なし、だという事が決まるからです。
 というわけで、すぐに切っても良かったのですが、ちょっと時間が余っていたので、何を言うのか聞いてみる事にしました。
 すると、「今お使いのBフレッツが今度値下げすることになったのをご存知ですか?」と言ってきました。
 これは、「NTTの代理店」からかかってくる電話の決まり文句みたいなものです。
 そこで、「うちはBフレッツ使ってないんですけど」と答えました。
 「値下げ」の話が本当なら、この時点で先方は「間違いでした」と切るのが普通の反応です。なにしろ、「お使いのBフレッツが値下げになります」とBフレッツを使っていない家に電話してきたのです。
 ところが、先方はさぞ当然のように「という事はJCNですか?」と話を続けてきました。
 ケーブルテレビを使っている家ならこう続けるように、とマニュアル化されているのでしょう。
 それが聞けただけで、こちらとしては十分「満足」しました。そこで、「なんでそんな事に答える必要があるのですか?意味がわかりません」と言って切りました。

 タネが分かっていれば破綻した戯言なのでしょう。しかし、いきなり「NTT」の名前を出されて、流れるような口調で言われると、信じる人も多いのでしょう。それゆえ、この「NTTの代理店ビジネス」が長年続いている理由なのでしょうが…。
 ちょうど、昼間に「パソコンもないのにBフレッツを引いてしまい、無駄に回線料を払っていた」という話を聞いたばかりでした。
 それゆえに、より一層、「代理店」並びに、それを使って儲けているNTTに対する不快感を強く感じた電話となりました。

2015年01月23日 21:32