2015年01月11日

カメムシ入りサラダ

 最近、「飲食店が提供した食事に異物が混入」という記事が連日のようにニュースになっています。
 読んでいて、一年ほど前の「○○ホテルで食材を偽装していた」が連日ニュースになっていた事を思い出しました。
 その時と同様に、「他にもっと報じるべきことがあるのではないだろうか」と強く思います。

 それはともかく、自分も「レストランで虫入りの料理」というのを20年近く前に経験したことがあります。
 自分は、今も昔もファッションセンスがありません。すると、当時独身だった自分を心配してくれた二人の妹が、新宿の高島屋で自分のために、服を選んでくれました。
 上の妹が大学生、下の妹が高校生だった頃だったと記憶しています。
 そして、服を選んでもらったお礼に、近くのレストランで食事をおごりました。
 その時出てきたサラダに、カメムシが入っていたのです。
 若い女の子ですから、怖がったり起こったりするかと一瞬思ったのですが、そのような事は一切ありませんでした。
 店員さんを呼んで指摘はしたのですが、その際に、妹は笑顔で「安全な野菜を使っているから、虫もいたのですね」と店員さんに言っていました。
 服を選んでもらったうえに、このような対応を見せてくれた妹たちを見て、「このような妹たちを持てて本当に良かった」と思ったのは、20年近く経った今でも鮮明に覚えています。
 ちなみに、その時に選んでもらった服は、今の相方に初めて会った時に着ていました。
 さすがにくたびれて一張羅ではなくなりましたが、今でも着ています。

 というわけで、一連のニュースのおかげで、その懐かしく、嬉しかった事を思い出しました。
 同時に、ある程度は仕方ないことなのだから、店員さんを責めないでほしいものだ、とも思いました。
 もちろん、だからと言って、異物混入を容認しているわけではありません。
 このような事が多発する原因は、利益を上げるための人員削減・労働強化により、働く人の注意力が追いつかなくなったためだからです。
 経営者においては、利益を減らしてでも、そのあたりを改善し、「食の事故」を減らすべく、全力を尽くすべきなのでは、と思いました。

2015年01月11日 21:28