2014年12月05日

北斗星をはじめ、夜行客車特急が廃止に

 上野と札幌を結ぶ夜行客車特急「北斗星」の廃止が発表されました。北海道新幹線に関する仕様変更や、車両の老朽化が理由とのことです。
 自分が初めて乗った夜行特急は北斗星でした。それまで、夜行急行や各駅には何度も乗ってはいましたが、特急は初めてでした。(当時は今と違い、急行が全国各地で走っていました)
 そこでの、「食堂車でフランス料理を食べながら、雪の夜の東北本線を北上し、その後は個室寝台で青函トンネルを通る」というのは、これまでにない経験でした。同じ所を走っているのに、これまでとは全然印象が違いました。
 そういう事もあり、それから23年経った今も強く印象に残っています。
 その後、トワイライトエクスプレスと北斗星に一回づつ、合計3回乗ったのが、自分の数少ない夜行客車特急経験です。

 かつては、日本全国に夜行列車が走っていました。しかし、だんだんと廃止され、ついに北斗星までが、という感じです。
 残る定期夜行列車は、東京と高松・出雲を結ぶ電車特急だけ  まあ、時代の流れというのもあるのでしょう。しかし一方では、夜行高速バスが相変わらず走り続けているわけです。
 安全の事などを考えたら、バスより鉄道のほうがいいと思うのですが…。まあ、27年前に国鉄を解体して以来、この方向性で進み続けていたのだから、仕方ないのですが…。
 発表前から分かっていた事ではありました。しかしながら、当時を思い出し、少なからぬ寂しさを感じた廃止発表でした。

2014年12月05日 19:08