2014年12月01日

亡くなって初めて知る偉大さ

 俳優の菅原文太さんが亡くなりました。
 先日亡くなられた高倉健さんもそうですが、俳優の事はよく分かりません。なにしろ、実写映画は35年近く見ていない、といった有り様です。
 というわけで、「トラック野郎」と言われても名前しかしらない、という感じでした。
 そのため、訃報を聞いても最初は特に感慨はありませんでした。しかし、その後、ネットで流れた「亡くなる一ヶ月前の演説」を聞いた時は、少なからぬ感銘を受けました。
 一ヶ月前の11月1日、沖縄の知事選で菅原さんは応援演説を、わざわざ沖縄まで行って行いました。
 そこで、「政治の役割は二つある。一つは国民を飢えさせないこと。安全な食べ物を食べさせること。もう一つは最も大切。絶対に戦争をしない事…。」
 と言っていました。
 余命一ヶ月を切っているにも関わらず、何時間も飛行機に乗って沖縄まで行き、暑い日差しの中、演説をしたわけです。
 しかも、その内容は、非常に分かりやすく、かつ的確です。
 そういう事もあり、この演説動画を見た時は、強く心に残りました。
 自分もいつかは「余命一ヶ月」になる日がくるわけですが、その時も、このように生きていたいものだ、と思いました。
 同時に、いつか時間に余裕ができたら、一本くらいは菅原さんの映画を見たいものだ、とも思いました。

2014年12月01日 23:12