2014年10月26日

直通運転の弊害

 3日連続で金曜のスカイツリーの話を書きます。
 出かける準備をしたのは、11時ちょっと前でした。
 検索サイトで調べてみたところ、11時5分に幕張本郷を出る京成に乗ると、京成津田沼で5分待で特急に乗り換えられ、効率よく最寄り駅である押上に行けることが分かりました。
 しかし、時間的に今から家を出てこの電車に乗るのは義母の足を考えると難しそうです。
 そこで、一本遅らせる事にしました。日中の京成千葉線は10分に1本のペースで走っています。ならば10分後の電車に乗ればいい、と思っていました。
 しかし、「一本後」で出てくる検索結果は、全て総武線で錦糸町に出るものばかりです。京成線経由は、20分後の11時25分発の電車しか記載されていません。

 そんなわけないだろう、と思って時刻表を調べました。
 すると、11時15分の千葉線で行くと、京成津田沼で2分後の京成本線快速に乗り換えて押上に行ける事がわかりました。
 朝晩なら、千葉線の電車と京成本線は同じホームに発着します。したがって、この乗換は容易にできます。
 しかし、2006年から実施された新京成電鉄との相互直通運転により、日中の千葉線は、京成本線と違うホームに発着するようになってしまいました。
 自分ひとりなら、ちょっと急げば2分あれば乗り換え出来そうです。しかしながら、義母はもちろん相方でも、それは相当至難の業です。
 というわけでこの経路は諦めました。といってもあと20分待つのも時間の無駄です。仕方ないので、総武線で錦糸町に出て、そこからバスで行く事にしました。
 京成としては、2006年以前からずっと、「京成津田沼で2分あれば、千葉線と京成本線は乗り換え可能」という考えでダイヤを組んでいるのでしょう。
 しかしながら、実際には乗り換えは困難で、その結果、京成千葉線からスカイツリーに行くのは「20分に1本ペース」になってしまっているわけです。
 京成千葉線と新京成電鉄の直通運転でどれだけ便利度が増したかはよく分かりません。しかしながら、その一方でこのような弊害が発生しているわけです。
 京成の中に、この事に気づいている人はどれだけいるのだろうか、と思わされた、この「直通運転の弊害ダイヤ」でした。

2014年10月26日 22:59