2014年09月10日

先見の明

[ 漫画 ]

 ここ数日話題のテニスの世界選手権の件で、興味深い論考を見ました。
 要は、日本のテニス界の育成環境はよくなくて、今回の選手のように世界トップになるならば、若いころから海外に行くよりない、という内容です。
 この記事を読んで思い出したのは、30年ほど前に塀内夏子さんが描いた「フィフティーン・ラブ」というテニス漫画でした。
 出だしは普通の学園テニス部漫画でした。ところが、主人公が外国のテニススクールのコーチにスカウトされ、いきなり海外編になったのです。
 そして最後は主人公がウィンブルドンで優勝する、ところで終わっていまいした。
 読みながら、なんでいきなり主人公以外のメインキャラ総入れ替えで海外に?と不思議に思っていました。
 しかし、冒頭の記事を見る限り、「日本人がウインブルドンで優勝する」という展開にするには、この設定は必然、という事だったようです。
 それだけ、この作者はテニス界を綿密に取材し、かつ先見の明があったのだな、と改めて感心させられました。

2014年09月10日 20:48