2014年09月30日

六本木終夜バス廃止

 猪瀬前都知事肝いりの「六本木と渋谷を金曜の深夜から翌朝にかけて走る都バス」の廃止があっさり決まりました。
 理由は、利用者が採算ラインを大幅に割り込んだから、とのことです。
 この結果は、まあ順当といったところでしょう。
 深夜まで六本木で飲んだりしている人を対象にした路線かと思われます。しかしながら、そのバスで渋谷に行っても、そこから乗り換える鉄道が動いていなければ、なんの意味もありません。
 結局、渋谷でどこかの店に入るなど、時間つぶしをせざるを得ないわけです。
 ならば、わざわざ渋谷に移動するより、六本木で飲んでいたほうが効率もいいですし、帰りも楽でしょう。

 猪瀬前知事の交通政策と言えば、他に12億円かけて、乗り換え需要の少ない九段下駅4番線と5番線の間の壁を壊したというのもありました。
 あるよりはない方が便利なのは確かです。とはいえ、12億円かけてまでやるべきこととは到底思えませんでした。
 あの裏金事件がなければまだ都知事をやっており、その思いつきで、さらなる愚策を沢山やっていたのでしょう。
 現都知事を支持する気は毛頭ありませんし、先々代の都知事に至っては、前都知事より何百倍も東京に被害を与えたと思っています。
 とはいえ、このような結果を見ると、とりあえず前都知事が早々に退陣した事は、東京の交通にとっては幸せな事だったと言えるな、と思わざるを得ませんでした。

2014年09月30日 22:50