2014年07月28日

殺人事件の「報道商品」化

 昨日から、グーグルニュースやYahooのトップに、「未成年者による殺人事件」が報じられています。
 最初に見たときは殺害の方法が書かれており、次に見たときは遺体について、今日見たときは死因について書かれて、最後にはきわめて露骨な表現で「加害者の供述」が見出しになっていました。
 別にそんな事知ったからといって、自分に似たような災難が降りかかった際の対策などにはなりません。また、類似の事件を誘発する事はあっても、予防する効果などもありません。要は、読んでも百害あって一利ない記事です。
 にもかかわらず、報道各社は、この二日間、異常なまでに詳しくこの事件を「報道」し続けているわけです。
 さらに、毎度の事ですが、関係者が通っていた学校までわざわざ記者だのカメラマンだのを派遣して「取材」までしています。それによって精神的な衝撃をうけたその学校の生徒がより嫌な思いをする事など、何も考えていません。
 これらの一連の伝え方を見ていると、この殺人事件を、ホラー映画のリアル版みたいな「娯楽」として扱っているとしか思えません。
 事件そのもの異常さ以上に、そのような不必要かつ被害者遺族をはじめとする関係者に無配慮な「報道」を相も変わらず続ける彼らの異常さに毎度のことながら呆れました。

2014年07月28日 22:58