2014年07月24日

高校最後の夏

 相方の母校の野球部が甲子園予選で敗退しました。エースの選手は昨年の甲子園で活躍し、全国的に有名になっています。
 そのため、各紙が、その選手の名前を見出しにして「最後の夏が終わった」と記事にしていました。
 それを読んでいて、ふと自分の「高校最後の夏」の事を思い出しました。
 といっても、別に高校球児で甲子園を目指していたわけではありません。
 その時所属していたのは、将棋部でした。とはいえ、将棋の全国大会を目指していたわけではありません。自分のいた将棋部は全国大会どころか、都大会で1回勝てるかどうか、というレベルでした。さらに、その中でも自分の実力は下から数えたほうが早いほどでした。

 にも関わらず、受験勉強で忙しい高校三年の夏であるにも関わらず、自分は将棋の都大会団体戦に出場しました。
 受験を控えた夏なので、予備校の夏期講習を取っていました。普段は駿台予備校に行っていたのですが、この時期だけ、大会会場の近くに校舎があった河合塾の夏期講習を取ったほどの気合(?)の入れようです。
 しかし、1回戦は勝ったものの、2回戦で全国優勝を何度も経験している名門校相手に順当に惨敗しました。
 今にして思えば、それが自分にとって「最後の夏が終わった」とだったのかもしれません。
 もちろん、自分自身および将棋部の実力はわきまえていたので、別に悔しさなどを感じたりはしませんでした。
 ただ、不思議なことに、いまでもその27年前の事は、そこそこ覚えています。
 そう考えると、自分なりには、この「高校最後の夏」へ想い入れがあったのだろうか、などと思いました。

2014年07月24日 23:51