2014年10月11日

「つるぎ」復活

 来春開業の北陸新幹線の情報を見ました。東京直通の列車の他に、金沢ー富山間を往復する列車が設定され「つるぎ」と名付けられる、と書かれていました。
 この「つるぎ」という名前には、ちょっとした思い入れがあります。
 自分が時刻表を読みだしたのは、小学三年の時でした。
 当時、近所に北陸出身の鉄道好きの友人がおり、彼の影響で時刻表を読み始めました。そのため、北陸本線については、よく彼の解説を聞いたものでした。
 そんな中、特に印象に残ったのが、大阪と新潟を結ぶ寝台特急の「つるぎ」でした。
 大阪を深夜に出発し、新大阪と京都に止まると、そこから福井・金沢・富山といった県庁所在地を含めた駅を全て通過し、新潟県の糸魚川まで停車しません。そこからは、主要駅に止まって新潟に到着します。
 つまり、近畿圏と新潟県にしか止まらないわけです。他の列車は寝台特急も含め、全て、福井・金沢・富山に止まっていた事もあり、この「北陸三県全て通過」というのは際立っていました。
 その後、夜行列車衰退のあおりを受けて1996年に廃止されました。それが、約20年ぶりに復活するわけです。
 しかも、20年前は通過していた金沢と富山の間を往復する「ローカル新幹線」となるわけです。
 復活かつ出世なわけですが、ちょっと微妙な蘇り方だな、などと記事を読みながら思いました。

2014年10月11日 23:59