2014年03月31日

年度末

 朝、駅にいたら、地元を代表する洋菓子屋の紙袋を持っている人を何人か見ました。
 他にも、贈答品と思しき紙袋を持っている人がかなりいました。
 それを見て、今日は年度最終日であることに気づきました。紙袋を持った人達の職場で、それぞれ、「別れ」があるのでしょう。
 そんな事を考えながら、自分の事を思い出しました。
 自分も、二年前と八年前、3月31日で退職しました。
 最初の退職の時は、えらくバタバタしており、最終日だというのに、定時が過ぎても仕事をしていました。いわゆる「名ばかり管理職」で残業代がつかないにも関わらずです。
 一応、社内を早足で一回りして「退職の挨拶」だけはしました。そんな感じでしたので、もちろん、餞別などは貰っていません。
 なお、念のため言っておきますが、こちらが何かやらかしたために、こんな慌ただしい「最終日」になったわけではありません。全ては使用者側のいい加減さによるものでした。

 逆に、二年前の退職の時は、もともと1月末で退職届を出したのに、後任の手配が遅れて2ヶ月伸ばした、という事情があったため、やけに用意周到(?)な去り方になりました。
 有給も全て消化することもあり、送別会はなんと退職日の1ヶ月半前に行われました。その時貰った餞別は、今でも大切にとっています。
 そして、退職日となった3月31日には、保険証などの返却をしに会社に顔を出しました。その日は土曜日という事もあり、あまり人はいませんでした。
 しかしながら、数日しか一緒に仕事をしなかった後任の人が嬉しそうに出迎えてきた事と、お世話になった人が冗談で「まだ席は空いているよ、どうだい」と言ってくれたのは今でもよく覚えています。
 そのような回想をしながら、この紙袋を貰う人は、どんな気持ちでその職場を去るのだろうか、などと思いがはせました。

2014年03月31日 23:41