2014年03月24日

Jリーグ史上初の無観客試合

 昨日行われた、浦和-清水は無観客試合として行われました。
 二週間前に行われた浦和のホーム試合で、人種差別を意図した横断幕が掲げられ、それを球団が試合終了まで放置していた事が原因となっています。
 その試合をニュースと録画中継で見ました。
 観戦者がいないため、スタンドからは音が出ません。その分、指導者や選手からの声がよく聞こえました。
 両チームの監督とも外国人のため、外国語が飛び交っており、それがまた、差別横断幕に描かれた「Jpanese Onry」と対照的だなどとも思いました。
 両チームとも1点ずつ取ったのですが、当然、スタンドはどよめきません。ほとんど音がしない中、選手が喜んでいるだけです。
 そういう事もあり、なんか別のスポーツを見ているかのような気分にすらなりました。

 ところで、この試合についての報道で、各マスコミは「差別的な横断幕を掲示したため無観客試合となった」という書き方をしていました。
 しかしながら、二週間前に問題が発生した際、各社はそう書かず、「差別的にとられかねない」などと表現していました。
 つまり、この時点で、各マスコミは、あの横断幕が人種差別であると断言できなかったのです。
 その前の試合でも、外国籍から帰化した浦和の選手に対し、浦和側から登場するだけでブーイングが出た、という異常な事が報告されていました。
 にも関わらず、あの横断幕が出て、大問題となっていたにも関わらず、各マスコミはそのような書き方をしていたわけです。
 日本にヘイトスピーチがはびこるのは、このようなマスコミの報道姿勢も重要な要因だと改めて思わされました。

 一方、愛媛FCですが、東京V相手に2対1で今期初勝利となりました。これで1勝1敗2分の勝点3・通算得点3となっています。
 そして、J1の徳島とJ2の讃岐がまた無得点で負けました。そのため、四国3チームの合計では、1勝9敗2分・勝点3・通算得点3となっています。
 上部と下位のリーグ格差が大きいのは確かですが、ここまで序盤から力の差を見せつけられるのも珍しいのではないでしょうか。
 まだまだ上のリーグに慣れていない、という事もあるのでしょうか。早く挽回してほしいものです。

2014年03月24日 22:38