2014年05月21日

顔に書いてある

 仕事が終わって一服していたら、職場に飛び込み営業が来ました。名刺を渡されたのですが、見ただけでげんなりしました。
 社名は「○○レジスター」というのですが、レジスターではなく、「店舗宣伝用電光掲示板」を売り込みに来ます。
 いろいろな営業マンが入れ代わり立ち代わりやってくるうえに、「今、キャンペーンで割引しています」と言うくせに、「なら定価はいくらで、それをいくらで売るんですか?」と尋ねると話をそらす、という、あからさまに怪しすぎる「営業トーク」のおかげで名前を覚えてしまいました。
 ちなみに、社名でググると、いわゆる「ブラック情報」が山ほどヒットします。

 そのような評判を熟知しているのか、今日来た営業さんは、「自分は電光掲示板の売り込みに来たのではない」というカムフラージュを懸命にしていました。
 最初に、自分は営業でなくて、自社製品の使用感想を調べる担当だ、と言い始めました。しかしながら、貰った名刺の肩書のどこにも、その類の部署の肩書は書かれていません。
 そして、ダラダラと自社で扱っている他の商品の話をするのですが、行き着く所は、「電光掲示板を見て、その感想を聞かせてほしい」というものでした。
 こちらが利用契約をしているならば、感想を聞く価値もあるでしょう。しかしながら、使ってもいない客に感想を聞く価値などあるわけありません。
 そのあたりを、かなり露骨に言ったのですが、意味不明の「理由」を言って、「モニターをしてくれ」と言い続けます。
 口で言っているように、調査が目的なら、こんな非効率的に食い下がるわけありません。とっとと別の所に移動して、そこで「調査」を依頼するでしょう。
 よく、嘘をつく人の表現として「○○という真意が顔に書いてある」というのがあります。この人はその典型でした。それこそ顔に「モニター調査を口実に、自社製品を買わせたい」と顔に書いてあるようでした。
 自分も、他人にサービスを提供し、その対価をいただく仕事をしています。そういう事もあり、この人の出任せを「悪い例」として勉強すべく、つきあっていました。
 しかしながら、さすがにこれ以上付き合っていると、時間の無駄に加え、精神的に疲れると思い、お引取り願いました。
 自分も仕事では色々苦労し、そのため大切な人に迷惑をかけて続けています。
 とはいえ、このような真似までして、人を騙して金を儲けるような事だけはしたくない、と改めて強く思いました。
 そういう意味では、この人には感謝しました。とはいえ、その人の残りの人生のためにも、早く、このような詐欺まがい商法会社からは足を洗ってほしいものだ、とも思いました。

2014年05月21日 01:15