2014年03月18日

味噌で愛国?

 久しぶりに週刊アスキーを買いました。すると、なぜか味噌メーカーの見学漫画が掲載されていました。
 取材内容自体は、「だし入り味噌が誕生・ヒットした理由」などが分かりやすく描かれていました。
 それ自体は楽しめたのですが、読んでいてえらく引っかかりました。
 それは、ところどころに出てくる「愛国(?)」描写でした。
 たとえば、「ご飯と味噌汁のセットの栄養価の高さ」を説明したあと、日本文化の正しさが科学的にも裏付けられたったかぁ さすがスギだな、日本食
 などと作者が語っているのです。
 別に、外国で食べられている主食の栄養バランスに問題がある、などという事例が出ているわけではありません。にも関わらず、「ご飯と味噌汁の栄養価が高い=日本文化の正しさが証明された」などという非論理的な「証明」を行っているわけです。
 他にも、「味噌は素晴らしい=それを発明した日本人は素晴らしい」的な文言が、一度ならず出ており、げんなりしました。
 単に、「味噌は美味しくて栄養がある」だけで十分だと思います。そこになぜ「日本の素晴らしさ」なるものを持ちださねばならないのでしょうか。
 先日のサッカー場での事件もそうですが、このような歪んだ「愛国心」を最近よく目にします。作者や編集部もそれに感化されたのでしょうか。
 おかげで、えらく不味い味噌汁を飲んだような読後感となってしまいました。

2014年03月18日 23:59