2014年03月08日

日本版フーリガン発生

 先週からJリーグが始まりました。
 愛媛FCは、ここ二年間不動のGKだった秋元選手や、FWの石井選手が移籍するなど、かなり戦力ダウンしたようですが、開幕戦はアウェイで引き分けました。
 で、明日は本拠地開幕戦となります。

 それについては例年通り楽しみたいのですが、一方で、極めて異常な事が発生しました。
 本日、埼玉スタジアムで行われた、浦和-鳥栖戦の観客席入口に「JAPANESE ONRY」という横断幕が掲げられました
 和訳すれば「ここでは日本語しか使えません」もしくは「日本人以外はこのスタンドに入ってくるな」という意味になります。
 もちろん、前者を主張する必要性も意味もありません。したがって、後者の主張だと考えるよりないでしょう。

 言うまでもなく、Jリーグでも、多くの外国人が、選手・指導者・サポーターとして、スタジアムに来ています。
 浦和にも、監督をはじめ、外国出身の人が在籍しています。
 彼らの家族を含めた外国人は、スタンドに入ってくるな、としか解釈のしようがありません。
 このような行為は、人種差別(レイシズム)と呼ばれています。日本ではかなり横行していますが、外国では厳しく取り締まられています。
 試合中に人種差別発言をした選手が出場停止処分になるのはもちろんのこと、応援席で人種差別を意味する歌をサポーターが歌ったために、罰金を課せられたクラブもありました。

 ウィキペディアによると、「フーリガン」の定義の一つとして、「外国人排斥を掲げ、宗教差別的態度を採り、仲間同士で団結する」と書かれていました。
 これまで、日本にはフーリガンは存在しない、と言われてきました。確かに、問題行動はあったものの、暴徒が暴れて、サッカー場が壊れる、という事はありませんでした。
 浦和の勝利を願ったゆえにこの「JAPANESE ONRY」が掲げられたとは思えません。
 フーリガンにとってサッカーの内容など関係ないように、彼らも、サッカーを利用して、人種差別するのが目的だったという可能性が高いでしょう。
 それを考えると、今回の件は、「Jリーグ初のフーリガン発生」と言えるのかもしれません。
 といっても、まだ常態化されているわけではありません。今回の件を浦和レッズはもとより、Jリーグ全体で対応して根絶してもらいたいものだと強く思いました。

2014年03月08日 23:42