2014年03月07日

横浜の地下鉄に急行?

 横浜市営地下鉄の「ブルーライン」に急行が走る、といニュースを見ました。
 実現すれば、起点の、あざみ野駅から、終点の湘南台駅まではこれまでの1時間6分から10分短縮されるとのことです。
 「元鉄道ファン」ではありますが、列車種別が増える、という情報を見ると、昔の血が騒いで(?)興味を引かれます。
 ましてや、この路線は、沿線にかつて祖父が住んでいた事もあり、一番最初に伊勢佐木長者町から上大岡まで開業した時から利用していました。
 そういう意味では喜ばしい事のはずですが、少なからず引っかかる事がありました。

 記事では、あざみ野から湘南台まで1時間6分かかる、という事が強調されていました。
 しかしながら、この「ブルーライン」は両駅の間を結ぶために作られた路線ではありません。もともとは、横浜市の中心部と、あざみ野方面、湘南台方面を結ぶ別々の路線として計画されていました。それが予定変更で一本の路線になった、という経緯があります。
 そういう事もあり、横浜市中心部を軸に「逆L字型」の路線となっています。つまり、あざみ野と湘南台の間が現在どれだけかかり、急行運転でどれだけ短縮される、という事自体にあまり意味がないのです。
 たとえるなら、「つ」の字型の路線である東京メトロ丸ノ内線に対し、「池袋と荻窪の間が50分もかかる。急行運転で短縮させるべきだ、と言っているようなものです。
 ちなみに、この両駅の間を鉄道で移動するだけなら、半分以下で済みます。
 あざみ野から田園都市線で中央林間に出て、そこから小田急に乗り換えれば30分ちょっとで行けるからです。

 それらの要因もあるので、この記事を読んだときは、かなり引っかかりました。
 なお、よく似た路線構成となっている神戸市営地下鉄も、一時期快速運転が行われていました。しかしながら、震災を理由に中止され、以降19年間そのままです。
 そのこともあわせ、非常に気になったニュースでした。

2014年03月07日 23:51