2014年04月13日

「やらかし」とその後の態度

 Googleニュースを見たら、「テクノロジー」のトップが「グーグル、誤って空港の見取り図などを公開状態に--修正し謝罪」になっていました。
 Googleの社員が地図情報作成のために、空港などの関係者から貰った地図情報を、「Googleグループ」で共有していたのですが、それを初期設定の「公開」のまま使っていた、というものです。
 その結果、本来機密情報であるはずのものが、インターネットに繋いでいる人なら誰でも閲覧できる状態になっていた、というのが事件の概要です。

 これは、重要な情報を扱う基本中の基本ができていなかった、という重大な問題です。さらに、Googleはこれまで、この「Googleグループ」の初期状態が「公開」となっている、という批判に対し、「適切な設定を行えば非公開になるのだから問題ない」と回答していたとのことです。
 それで、自社社員が「やらかし」てしまったわけです。それを考えると、二重三重に恥をかいた、と言えるでしょう。
 しかしながら、それを自社のニュースサイトで、しかも「部門トップ」で掲載した、というのは立派な態度だと思いました。
 これが新聞社だと180度違います。普段は、「逮捕された人=犯人と決定」という考え方で、その人の氏名・顔写真・年齢などの個人情報を平然と報道しています。
 しかしながら、自社の記者や新聞販売員が、かなり凶悪な犯罪容疑で逮捕されても、一切、それを報じません。
 その点においては、Googleは立派だと思いました。もっとも、これも「社員の初歩的ミス」で、「ニュースに自社にとって都合が悪い情報は掲載させない」という機能があるものの、それを間違えてOFFにしているだけなのかもしれませんが…。

2014年04月13日 21:40