2014年01月20日

人手不足と人余り

 行きつけの松屋で食事をしました。
 昼食時間帯と夕食時間帯の間だったのですが、妙に混んでいました。
 牛めしを頼んだのですが、普段ならほぼ一瞬で出てくるのに、かなり待たされました。
 ちょっと不思議に思って店内を見たところ、店員さんが一人しかいません。それもあって、数カ所、食べ終わりの皿が放置されていました。松屋ではなかなか見ることのできない光景です。
 松屋のシフト体制について詳しくはありません。しかしながら、長年、色々な松屋で食事をしたのですが、このような例はかなり珍しいです。
 もしかしたら、急病などで、シフトに穴が空いたのだろうか、と思いました。

 そのため、隣に座った人は、頼んだものがちゃんと来ていませんでした。そのため、店員さんに軽くクレームを入れたりしていました。
 その人の気持ちは分からなくもありません。しかしながら、このようなサービス低下を招いたのは、経営側のシフト設定に原因があります。
 もし、自分の想像通りに急病などでシフトに穴が空いたとします。しかしながら、仮に最初から三人シフトにしておけば、万が一穴が空いても、二人で回せたわけです。
 それによって経営者の利益は減りますが、従業員も楽できますし、客もよりいいサービスが受けられるわけです。松屋の時給や客単価を考えれば、圧倒的に、経営者は従業員や客より裕福なことは明白です。少しくらい、損をしてもバチはあたらないでしょう。
 もっとも、長年の日本の慣習だと、このような事が推奨されることはありません。トヨタを筆頭に、人手を減らしたり経費を切り詰めれば、それだけ賞賛されます。
 同様に、その逆は批難の対象になります。「手空きで暇そうな従業員」がいる組織があれば、マスコミは「もっと人を減らせ」と叩きます。
 その結果が積もり積もって、このような松屋の風景を産んだわけです。
 イライラしているお隣さんと、休む間のない店員さんを見ながら、「やはり、根本的に何かが間違っているよな」という思いを強くした、食事時間となってしまいました。

2014年01月20日 22:26