2013年12月04日

石灯籠

 両親が引っ越しをしました。
 その手伝いに行ったのですが、自分の「本業」である、PC関係の設定は一瞬で完了しました。
 続いて、もう一つの重大案件に取り組みました。それは、「石灯籠の設置」でした。
 これまで住んでいた家の前には、石灯籠がありました。その家は、32年前に建て替えたのですが、その前に建っていた、祖父母が住んでいた家の前にも建っていました。
 したがって、自分としては物心がついた時からずっと見ていた石灯籠になります。もっとも、実家に住んでいた時も含め、目には入っていましたが、その存在を意識するような事はありませんでした。
 それを新居のマンションにある狭い庭に設置することになりました。
 石の塊ですので、40代の自分一人で持てば体を痛めてしまいます。もちろん、70代の両親が加わっても、結果は変わりません。また、台車などがあるわけでもありません。
 率直に言って、このメンバーで運べるのか?と思っていました。
 ところが、母は解決策を用意していました。
 庭は芝生になっています。そこで、布を敷き、その上に石灯籠の各パーツを乗せ、その布を引っ張って運びました。すると、何十キロもある石灯籠が、いともたやすく動くのです。
 この発想は、まさに「コロンブスの卵」でした。生まれた時から、親に色々と教わっているわけですが、この歳になってもまだまだ親から学ぶことは沢山あるのだな、と感心しつつ思いました。
 というわけで、石灯籠の設置は無事に終わりました。今後、両親を訪ねるたびに、子どもの頃から見続けていた石灯籠をまた見るわけです。ただ、それに対する感慨は、これまでとは違うものになるのだろうな、と思いました。

2013年12月04日 23:10