2013年11月29日

児童向け作品のアダ名

[ 漫画 ]

 児童向け作品の多くには、「ガキ大将」キャラがいます。そして、彼らにはたいてい、あだ名がついています。一番有名なのは、「ドラえもん」に出てくる、剛田武こと「ジャイアン」です。
 このジャイアンは、まだ普通のアダ名と言えるでしょう。しかしながら、この類の「ガキ大将」には、かなりとんでもないアダ名がつけられています。
 たとえば、同じ藤子不二雄作品の「キテレツ大百科」には「ブタゴリラ」というアダ名のガキ大将がいました。また、「ど根性ガエル」に出てくるのは「ゴリライモ」です。
 さらに忘れられないのは、ある児童書に出てきた「ゴキゲン」というガキ大将でした。
 わざわざ、そのアダ名の由来に解説があり、「いつも『ゴキゲン』だからというのが表向きの理由だが、本当は『ゴキブリと人間の間に生まれた』というくらい忌み嫌われているからだ」などと書かれていました。
 まあ、児童向けの漫画家や小説家になる人なら、子供時代はガキ大将にいじめられていた経験がある可能性が高そうです。そのため、当時の恨みを、自分が作った「ガキ大将キャラ」のアダ名にぶつけているのだろうか、と思っています。
 とはいえ、改めてこのような「ガキ大将キャラアダ名リスト」を見ると、もう少し、「ガキ大将」の人権を尊重したアダ名にしてもバチは当たらないのでは、とも思えてきました。

2013年11月29日 22:10