2013年07月10日

率直な感想と権威

 かつて「ドラえもん」を演じて8年ほど前に降板した人が、久々にアニメの声優として出演しました。
 すると、それを聞いた若い人がツイッターで、「下手」「新人?」などと酷評したそうです。それを見た人たちが「あれだけ実績のある人を…」と驚いている、というニュースを見ました。
 当然ながら「その声優さんの実績を知らずに下手呼ばわりしている。モノ知らずな…」というのが主な論調です。

 これを見た時はちょっと引っかかりました。批判した人は自分が感じた事を率直に書いているだけです。それに対し、「自分もその番組を見たが、下手だとは感じなかった」と批判するなら解ります。
 しかしながら、「その声優さんは8年前まで『ドラえもん』を演じていたのに、下手呼ばわりするのはおかしい」というのは批判としておかしいのでは、と思いました。
 しかしながら、結果として、そのベテラン声優さんを批判した若い人は、「ネットの晒し者」みたいな扱いをされてしまいました。思った事を率直に書いただけでそのような扱いをされてしまったその人の心境を思うと、見ず知らずの人ながら、心配になります。
 今に始まった事ではありませんが、「王様は裸だ!」と言いづらい世の中だな、と思いました。

2013年07月10日 23:13