2013年08月16日

収穫の近い稲穂

 盆休を利用して、成田方面に小旅行しました。まあ、「旅行」と言っても、東京近郊区間内の運賃特例を利用して、幕張本郷から津田沼まで、成田・我孫子・新松戸・西船橋経由で途中下車せずに行ったので、運賃は130円しかかかっていないのですが…。
 都賀を過ぎて千葉市を出ると、車窓は一気に農村地帯に変わります。千葉というと畑作のイメージが強いのですが、このあたりの車窓は全て田んぼです。8月も半ばを過ぎた事もあり、そろそろ、穂の重さで稲の頭が下がりつつある、という感じでした。
 学生時代は、9月半ばまで夏休みということもあり、この8月後半から9月頭にかけて、よく鉄道旅行したものでした。冷房のないローカル線に乗る時は窓は全開です。そのため、収穫直前の稲と、その田んぼから発する、稲穂の香り、そして米を主食とする身ならではの「期待感」みたなものを車窓から楽しんだものでした。
 今回乗った総武快速も、その後に乗った常磐快速も窓の開かない車両なので、あの香りを楽しむことはできませんでした。とはいえ、久々に見た、収穫前の稲穂には、懐かしさ及び、かつて同様の「期待感」みたいなものを感じました。
 当分はかないませんが、いつかまた、稲の収穫の季節に、窓の開く気動車で旅行をして、あの香りを楽しみたいものだ、と思いました。

2013年08月16日 19:17